DADiSP6.5の新機能

DADiSP6.5の新機能紹介ストリップチャート

DADiSP6.5は、エキサイティングな新機能の追加や機能の拡張が行なわれています。変更または改善箇所の多くは、顧客からの要求と直接的なやり取りを行なう事を基にして作成した物です。ここでは、追加された物の中で主な10個についてご紹介致します。

1、新機能ストリップチャート

ストリップチャートレコーダー(複数列、複数軸・単位データを取り込みを行なう多チャンネルデータレコーダー)のようなマルチチャンネル・マルチ単位データの処理や表示を支援しています。線の色や軸の位置、色の構成などが1枚のシートに簡単に定義でき、チャートに対応したワークシート(DADiSP上の計算過程の連結式)は、その他の個々のデータに対しても、自動的に対応づけが行なわれ、出力結果まで表示させることができます。
すべてのデータセットの読み込みを行い、個々のシリーズの組み合わせを「ストリップチャートビュー」で1つ又は複数のウィンドウに表示させることができます。


 
統合されたMATLABコードをDADiSP上で実行

2、統合されたMATLABコードをDADiSP上で実行

MATLINKモジュール(DADiSP 6.5に含まれています)では、MATLABコードをDADiSPから直接実行するシームレスなインターフェースを展開しています。DADiSP 6.5では既に入っている、またはカスタマイズしたMATLAB関数を、DADiSPの関数であるかのように計算処理する事ができます。また、MATLABやDADiSPの両方の関数を混在させる事ができ、MATLABからシリーズや行列の計算結果データを瞬時に表示・プロットする事ができます。 MATLINK(MATLABコードとワンタッチでつながる)は、1つの関数であるかのように、MATLABのソースデータの変更、更新に対応して自動的にアップロードされます

3、拡張されたグラフィックと操作

長方形、楕円、ポリライン、多角形、そしてテキストオブジェクトなどのグラフィックが拡張され、どんなデータプロットにも注釈の追記ができるように改善されました。テキストや形状の各設定がマウス操作で行なう事ができます。つまり、ツールバーの下にあるボタンをクリックするだけで任意のテキストや図形描画を行なう事ができます。


マウスでペンを使って手書する様にデータを編集

4、マウスでペンを使って手書する様にデータを編集

マウスベースでデータをペンで手書するような視覚的なデータ編集ができる様になりました。マウス操作で紙に書くように描画や文字を書いた物を手動で除去したり、オプションで視覚的に線を結ぶ事によって形を制限して表示させることができます。(※図を参照 赤い部分を切り取り)


5、SPL言語の拡張

DADISP6.5上において、SPL言語は、静的変数(関数やブロック内で宣言された変数で限定的な変数:スタティック変数)やグローバル変数(プログラムのどこからでも参照・更新することができる変数:大域変数)に基づいて作成された両方の関数をファイルに提供できる機能が拡張されています。
新しくカスタムダイアログボックスにより構成され、GUIベースで、関連するSPL関数をそれぞれ一つのファイルにまとめることができます。カスタマイズした関数やプログラミング手順をSPL上で使うCやC++構文を標準的に使用する物に改善する事によってより容易にプログラミングができる様になりました。

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SPLデバッガの統合

6、SPLデバッガの統合

繰り返し処理等でカスタマイズする際に使用するSPL言語を使用したプログラミングをより簡単にするために、ソースレベルでデバッグ(プログラムの不具合の発見)するGUIベースデバッガを提供します。
デバッガにより、ワンクリックでソースラインのステップ実行や変数の評価ができます。オンザフライ(複数の処理をまとめてデバッグを行う)による評価と変数割り当て、関数やラインのブレイクポイント(プログラムコード中に挿入される強制実行停止コード)、コールスタック(プログラムの実行中サブルーチンの格納)等が、SPLソースファイルで色分けされ、デバッグ部分の構文が黄色で強調されます。


7、DADiSPのマニュアル(ドキュメント)の追加

DADiSP 6.5 Function Reference(関数解説)が著しく拡張されました。オンラインヘルプにおける例題は、直接DADiSPのワークシートにコピー、貼付けすることができます。また、多くの関数やルーティンに数学的なバックグラウンドやアルゴリズムの詳細が記載され、丁寧に説明されています。


データセットとシリーズのGUIの拡張

8、データセットとシリーズのGUIの拡張

データセットやシリーズが、パネルベースのGUIによって読込み表示させる事ができます。データセットの中で選択したシリーズをウィンドウごとに区切られた形や、マルチチャンネルのストリップチャートとして一つのウィンドウに読込・表示することができます。シリーズ構成や目的のウィンドウの選択、ストリップチャートのプロットなどが簡単に選択する事ができます。


9、画面コピーの改良(プリンタ出力時等)

画面を印刷する時に、プリンタのグラフィック能力を最大限に活かせるように、自動的にワークシートやウィンドウを自動調節します。ワークシートタイトルやフッターラベルを出力結果に追記することが可能です。さらに、色、マージン、境界、テキストの位置調整等をプレビュー画面上で設定することができます。


10、100個以上の新しい関数の追加

100以上におよぶ新たなSPLルーティンを含んでおり、行列やシリーズ操作、信号処理、数学、色、シリーズ生成、カーブフィッティング、統計の領域まで関数が追加されています。DADiSP6.5は馴染みあるユーザーインターフェイスを用いて1000以上の解析ルーティンを実行する事ができ、今日最も理解しやすく容易に使用できるデータ解析ツールの1つとして自信を持ってご提供致します。