ver2012 新機能紹介
PyroSim2012リリースノート
これは、PyroSimのメジャーリリースです。このバージョンでは、Autodesk DWGファイルのインポートの対応が追加され、DXFファイルのインポート性能が向上されました。さらに形状操作ツールに関して、新しい視覚的な編集機能や改良が加えられました。
PyroSim2011からの変更は次の通りです:
- PyroSimのDXFインポートライブラリは、Teighaライブラリに置き換えられました。この変更は、PyroSimがDXFへの変換なしでDWGファイルを直接インポートすることを可能にしました。DXFファイルはまだサポートされています。インポートした2D形状は、2D形状を壁に変換するためにPyroSimに頼ることなく、壁や他の形状をスケッチすることを容易にする形状ツールを使用して“スナップ”することができるようになりました。インポートした3D形状は、薄い3DFACEベースの形状だけを収集することができた以前のアプローチから改善され、より効率的に固体形状として表現されるようになりました。
- CADファイルおよびFDSファイルをインポートするために使用されるPyroSimの動作は、単一の動作に合併されました。
- PyroSimは現在、メッシュを分割、マージ、改良するためのいくつかの新しい右クリックメニューオプションがあります。
- PyroSimは現在、単一のメッシュを複数のメッシュに分割するためのグラフィカルツールがあります。
- PyroSimの形状編集機能への多くの改良。特徴は次の通りです:格子、オブジェクト、角度の制約に対するスナップ;キーボードによる正確な値入力;オブジェクトの面の押し引き;障害物および開口部の表面“ペイント”ツール。完全な説明は、PyroSimマニュアルのPyroSimでの描画の章を参照してください。
- PyroSimマニュアルおよび例題の問題を更新しました。
- PyroSimが未知のエラーが原因でクラッシュした場合、ユーザーがクラッシュに関する詳細なデータを含む報告書を提出することができるダイアログが表示されます。キーボードの組合せCTRL+ALT+F6は、人為的にPyroSimのクラッシュを誘発させるようになりました。
- FDSシミュレーションダイアログは現在、クラッシュ時にPyroSimを終了する前にユーザーが停止またはキャンセルすることができる、モードレスダイアログになりました。
- すべてのPyroSimオブジェクトをツリーでグループ化することができるようになりました。グループ化は以前まで、形状だけに制限されていました。
- 形状オブジェクトを編集するとき、編集ダイアログ内でオブジェクトのグループを変更できるようになりました。以前までは、[グループの変更]を使用することによってのみ可能でした。
- 粒子の有効化への対応が追加されました(CTRL_ID and DEVC_ID)。
- 重力は現在、X座標または時間の関数として指定することができます。
- 形状オブジェクトにカーソルを合わせているときのPyroSimの動作が大幅に向上されました。
- FDS6の実行ファイルをインストールし、フラグ:-J-DHVACを使用してPyroSimを実行することにより、HVACネームリストへの対応を有効にすることができます。
- FDS入力ファイルにおいて“INVISIBLE”として色を指定されているオブジェクトは、もはや不透明なものとしてインポートされません。
- PSMファイルのフォルダが書き込み可能でない場合、PSMファイルが正常に開かれた後に作成されるバックアップファイルには、代替システムとしてユーザーのホームフォルダが使用されるようになりました。以前までは、システムの一時フォルダを使用していました。クラッシュログファイルの書き出し方にもこのロジックが使用されるようになりました。
- PyroSimのHelpメニューにオンラインマニュアルを起動するためのリンクが含まれました。
- テクスチャダイアログは、多数のテクスチャでより良い動作をするようになりました。また、サイズを編集するとき、テクスチャのアスペクト比をロックすることができるようになりました。
- PyroSimに付属のJava Runtime Environment (JRE)をバージョン1.6.0_31へ更新しました。これはPyroSimがMicroSoft分散ファイルシステム(MS-DFS)に置かれているファイルを開くのを妨げていたバグが修正されています。
- DT_INSERTパラメタにnull値が含まれているとき、PyroSimはもはやクラッシュしません。 一部の古いPSMファイルの問題です。
- 劣化した三角形を含んでインポートされたDWG/DXF形状は、もはやブロックへ変換およびFDSブロックのプレビューの操作中にPyroSimをクラッシュさせることはありません。
- 混合分率種の出力が含まれているPSMファイルを開いた後に、出力ダイアログのいずれかを開くときにPyroSimがクラッシュするバグを修正しました。
- 一部のテクスチャ表面のアイコンを表示しようとするときにPyroSimがクラッシュするバグを修正しました。
- デフォルトの表面をと交換するときにPyroSimがクラッシュするバグを修正しました。
- PyroSimは現在、ツールが固定されている(複数用途のために有効にされている)場合、緑の点をツールバーアイコンに表示します。
- まだ解除されていない無効にされたオブジェクトに対して有効にするオプションを隠していたバグを修正しました。
- Edit Pressure Rampボタンをクリックしたとき、一部の状況でPyroSimをクラッシュさせたバグを修正しました。
- テクスチャが貼り付けられ、無効にされた障害物を含んだモデルでオブジェクトを編集するときにPyroSimをクラッシュさせたバグを修正しました。
- FDS+EVACメッシュを無効にするとき、PyroSimはもうクラッシュしません。
PyroSim2011リリースノート
PyroSimには現在、FDSバージョン5.5.3およびSmokeviewバージョン5.6が同梱されています。詳細についてはFDSリリースノートをお読みください。
PyroSimは現在、クラスタ上でのFDSシミュレーションの実行に対応しています(すなわち、シミュレーションは複数のコンピュータを使用して実行することができます)。非常に大きなモデルの場合、並列計算によりシミュレーション実行時間を短縮することができます。また新しいクラスタ機能により、多くのシステムリソースを必要とするため単一のコンピュータでは実行できなかったモデルを実行することが可能になります。
このリリースでは、PyroSim形状に関連する2つのバグを修正しています。DXFインポートにおいていくつかの三角形がインポートされないバグが発見されました。このバグは修正され、現在、DXFインポートはより信頼性が増しました。もう一つのバグは軸周りの回転機能に関するものです。現在、回転機能は期待通りに動作するようになりました。
このリリースでは、CAD(GE1ファイル)ビューにおいてシミュレーション形状がSmokeviewで表示できないバグが修正されました。
このリリースにはPyroSimの国際化バージョンのための改善とバグ修正が含まれています。
さらに、このリリースでは以下の変更が行われました。
SmokeviewがGE1ファイルからの形状を透明に表示する原因となった、PyroSimのGE1ファイルライターのバグを修正しました。
モデルに火炎が無い場合において混合分率だけの変量で断面や等値面を指定したとき、無効なFDSファイルが書かれる原因となったバグを修正しました。(例えば、“ERROR: Output QUANTITY VISIBILITY requires a SPEC_ID”)
色成分が0.0〜1.0の範囲外で指定されたとき、FDS4データがインポートできなかったバグを修正しました。
断面を使用した作業においてコピー/移動ができなかったバグを修正しました。
パフォーマンスの向上(fast depth バッファ の読み込み/書き込み) を意図しながら、逆にパフォーマンスを低下させていた、nVidiaグラフィックカード用のOpenGLエクステンションを削除しました。
軸に整列されたブロック(障害物および空洞)を回転したとき内部的にシェルに変換される原因となっていたバグを修正しました。
三角形が4点を用いて定義され、最初の2点が同一だった場合、スキップされる原因となっていたDXFインポートのバグを修正しました。以前は、最後の2点が同一の場合のみが処理可能でした。
FDS入力ファイルを書く時、PyroSimが10進数文字(すなわち基数点)としてコンマを使用する原因となっていたバグを修正しました。このバグは、コンマが10進数文字として使用される言語をWindowsの地域と言語設定で選択したコンピュータに発生していました。
すべての国際化PyroSimのバージョン用に翻訳を更新しました。
背景画像ダイアログは、現在の背景画像が削除された時、より良いエラーメッセージを出すようになりました。
シミュレーションを始めるためのツールバーボタンを改善しました。現在、シミュレーションを開始するために1つのツールバーボタンが使用されます。シミュレーションの種類(シリアル、パラレル、クラスタ)は、開始ボタンの右側で下向き矢印をクリックすることにより変更することができます。また、このスタイルは時刻歴結果ツールバーボタンでも使用されています。
パラレルまたはシリアルのシミュレーションを実行する場合、PyroSimは現在、シミュレーションの入力、出力、およびシミュレーションの作成に使用されるPSMファイルのコピーを含む新しいサブフォルダを作成します。
パラレルまたはクラスタのシミュレーションを実行する場合、現在ログインしているアカウントと異なるユーザー名とパスワードを入力することができるようになりました。
FOAM(泡)のためのPyroSim材質ライブラリの入力に、パラメタREFERENCE_RATEが含まれなくなりました。このパラメタは、FDSバージョン5.4で意味を変え、もはや有効ではありませんでした。
第2モニター上でPyroSimを実行する時、編集ダイアログは第1モニター上に(最初に)表示されなくなりました。
HOLEの形状は、Easy Reading 初期設定のためのフォーマットを無視しないようになりました。
最後に開始されたシミュレーションが既に終了していた場合、PyroSimがアクティブシミュレーションの実行中にシャットダウンする時に、警告を出せない原因となっていたバグを修正しました。
PyroSimの初期設定、FDSファイルを読みやすく整形する のオプションは現在、小数点以下の桁数ではなく精度に基づいています。精度の桁数は編集可能です。
ユーザーは現在、MISC、TIME、DUMP、RADI、SURF、MATL、REAC、PARTネームリスト用のテーブルによって任意の値を入力することができます。これらのレコードタイプのための編集ダイアログは現在、この機能へのアクセス権を与える詳細設定タブを含んでいます。
FDSシミュレーション結果の保管および復元に対応するためにFDSメニューにオプションが追加されました。
デフォルトで、FDS入力データ表示はデータを折り返しません。これは表示メニューのオプションによって再度有効にすることができます。
PyroSimは現在、ビデオアダプタを検知し、ディスプレイの初期設定を最適化するよう試みます。
追加化学種を放出するためにMASS_FLUXを使用する表面がインポートできなかったバグを修正しました。
色選択は現在、パレットタブ上で最後に選択された色を記憶しています。
粒子サンプリングファクターのためのデフォルト値を、質量を持つ粒子は10、質量のない粒子は1へ変更しました(以前はすべての粒子に-1)。
ドライパイプに単一のスプリンクラーを付ける場合、PyroSimはもはやクラッシュしません。
PyroSimを使用するとき、テンキーの小数点記号がピリオドとして入力される言語別のバグを修正しました。
FDS入力データ表示において、追加データ部分は現在、固定幅フォントを使用しています。
メッシュの編集ダイアログにおいて、無効なメッシュのメッシュ整列をチェックしないようにしました。
背景画像ダイアログにおいてPNG形式の画像が適切に動作しなかったバグを修正しました。
マネージャーダイアログでの選択は現在、PyroSimのメイン表示に反映されます。
FDSプレビュー枠をサポートするダイアログにおいて、プレビュー枠は現在、サイズ変更が可能です。
Delキーに加えて、Backspaceキーにより、選択されているオブジェクトを削除できるようになりました。
特定のATIグラフィックカード/ドライバーの組合せで実行するとき、4の倍数でない背景画像およびテクスチャは、もはやPyroSimをクラッシュや、白黒画像表示を引き起こしません。
t^2の時間関数のための説明テキストにおいて、T(通常は温度)は、t(通常は時間)へ変更されます。
PyroSim2010.2が既に存在しているシステム上にPyroSimのアップデート版をインストールするとき、より新しいバージョンがインストールされていると主張して、インストールが中止されることはもうありません。
ExcelからPyroSimテーブルまでのコピー/ペーストの操作の間、国際的な小数点の記号が原因で、数の確認においてエラーが発生するのを修正するためにPyroSimをアップデートしました。
PyroSimは、FDS5.5.3から変更された様々な入力ファイルに一致するように更新されました。
現行モデルを書込み禁止にするためのオプションを加えました。
STLファイルインポートに対する対応を加えました。
Smokeviewの64ビット版がPyroSimおよびFDSの64ビット版にバンドルされました。
PyroSimは現在、最後に正常に開かれたPSMファイルのコピーを自動的に作成します。このオプションは初期設定ダイアログで無効にすることができます。
INITレコードに対する対応を加えました。
気相量を選択するのに使用されるドロップダウンボックスを、より簡潔にしました。
NVIDIAドライバー(v260)がインストールされ、Threaded OptimizationオプションがAutoに設定されるとき、PyroSimが終了する原因になったバグを修正しました。
英国式単位の使用中、気相デバイスを作成しようとするときに生じたバグを修正しました。
64ビットのOpenMP実行ファイルを加えました。
FDSファイルをインポートする際、PyroSimは現在、10進数で記述された整数値を正確に読み込みます。
粒子雲において、粒子の周期的な注入が可能になりました。
初期設定ダイアログを複数のタブに再編成しました。
初期設定ダイアログにおいて、PyroSimは現在、選択されているFDS実行ファイルのバージョンを表示します。
このソフトウェアについてダイアログにおいて、PyroSimは現在、対応しているFDSのバージョンを表示します。
計算条件ダイアログにおいて、傾圧トルクのオプションはもう逆にされません。
表面の編集ダイアログにおいて、発熱速度は単位面積当たりの発熱速度に名前を変更されました。
パスワードが空白のとき、MPI認証が失敗する原因となったバグを修正しました。
ツリービューでマウスのドラッグ操作をした後、PyroSimが終了するバグを修正しました。
使用中のレコードを削除する際、置換プロンプトを抑制したEVAC依存システムのバグを修正しました。
テーブルエディタで使い勝手におけるいくつかの問題を解決しました。
ゼロ領域でオブジェクトをコンバートする際、面積ゼロのオブジェクトをFDSブロックに分解するときクラッシュするバグを修正しました。
固体をブロックに変換する際、結果として生じる内部表面は外部表面に一致します。
特定の回転した形状に、特性ダイアログで誤った表面のマッピングを表示させた原因になったバグを修正しました。
結合する際、FDSブロックに分解する機能は現在、オブジェクトの名前と可視性を考慮します。
FDSの更新に従って粒子のデフォルト値を更新しました。これにより、燃料スプレーを使用する際、FDSがクラッシュすることがなくなりました。
FDS入力ファイルをインポートする際、0.0と0.1の間のRGB値は0-255のスケールで再解釈されます。
PSMファイルがより新しいバージョンで保存されたことをPyroSimが検知する時、PyroSimはもうファイルを開こうとしません。
破損したPSMファイルを開こうとするとき、ユーザーは現在、自動保存またはバックアップファイルを開くことを促されます。
主な新機能 (PyroSim2010)
FDSのバージョン
Ver5.4.1がPyroSim2010と同時にインストールされます。
Smoke Viewのバージョン
Ver5.4.3がPyroSim2010と同時にインストールされます。
並列実行のオプション
従来のMPIに加えてOpenMPが追加されました。
プレビューウインドウ
ダイアログ内でFDS構文のプレビューが可能になりました。
FDS+Evacシステム

表示/非表示の切替
アイコンのON/OFFで格子・障害物・空洞・開口部等の分類方法で切替が可能になりました。
圧力ゾーンに対応
従来は追加データとして入力が必要だったゾーン間の漏洩面積等がダイアログ上で設定が可能に。