PAFEC-FE 汎用有限要素法解析ソフトウェア
PAFEC‐FEは、英国のPACSYS社によって開発された汎用有限要素法解析ソフトウェアです。有限要素モデルの作成、解析、そして結果データの処理までを効率的に行なうことができます。すでに25年以上の開発の歴史と実績があり、解析の初心者から専門家まで幅広いご要望にお答えできます。
機能概略
- 2D、3Dおよび軸対象モデリング
- 静解析(応力、変位、座屈、固有振動数解析)
- 定常、非定常熱伝導解析
- 動解析(正弦波/過渡現象/地震の動的応答)
- 非線形解析(大変形、可塑性、クリープ)
モジュール構成
- 構造解析基本モジュール
- 熱伝導解析モジュール
- 非線形解析モジュール
- 動解析モジュール
- プリ・ポストプロセッサ
応用ソフトウェア
PAFEC-FEをベースにした応用ソフトウェアとして下記のソフトウェアがあります。
- PAFEC-VibroAcoustics:音響解析ソフトウェア
- PAFEC‐PafLS:スピーカ設計支援ソフトウェア
- PAFEC‐EHL:ジャーナル軸受け解析ソフトウェア
PAFEC-FEのソフトウェア モジュール
(1)LINEAR/構造解析基本モジュール
PAFECの基本線形静解析モジュール。初心者からエキスパートまで、このモジュールの広範囲にわたる機能を使用して単純な2Dモデルから複雑な3Dアッセンブリモデまでの静解析を行なうことができます。様々な荷重条件下での解析結果として変位、ひずみ、応力、力などを出力します。
主な機能
- 線、サフェース、ソリッド要素等の要素ライブラリ
- 等方性、直交異方性、異方性、複合材、温度依存の材料特性
- サブスペース法による反復法とランチョス固有値抽出法とともに高速な疎ソルバーをサポート(ランチョス法は、高い数値の周波数、モード形状の大きなモデルに効果的)
(2)THERMAL/熱伝導解析モジュール
主な機能
- 伝導、対流、放射熱伝達解析
- 定常熱伝導
- 時間変化の境界条件の付いた非定常熱伝達
- 等方性、直交異法性、温度依存と材料特性のサポート
- 温度依存の対流係数と発熱率
(3)NON‐LINEAR/非線形解析モジュール
主な機能
- 熱塑性、大歪み塑性
- 大歪みラバー特性
- クリープ
- 粘弾性材料
- 非線形弾性
(4)DYNAMICS/動解析モジュール
種々の動的運動の作用を受けるシステムの線形動解析を行ないます。地震運動、複雑な動的条件による荷重の影響を正確にシミュレートします。このモジュールはモード法及び直接積分法に基づき解析を行ないます。ノーマルモード法では自然モードと周波数を事前に計算する必要があります。
主な機能
- 時刻暦荷重、応答スペクトル入力、定常調和入力、不規則振動による動応答解析
- レイリーダンピング、モーダルダンピング等複数の減衰オプション
- 変位、速度、加速度、応力、歪み等の動的応答結果をポスト・プロセッサでグラフィカルに表示
(5)PIGS/プリ・ポストプロセッサ
PIGSは、PAFEC標準のプリ・ポストプロセッサです。複雑なモデルの作成や解析準備のためにCADからモデルを読み込んだり、解析結果の評価を行なうためのグラフィカル ユーザーインターフェースです。
主な機能
- 複雑なモデルを作成するための編集機能
- 押し出し、スイープ、交差、ドラッグ等の3Dモデリング機能
- 2D、3Dモデルのパラメトリック、自動メッシュ機能
- 縦横比、ヤコビチェック等の要素チェック機能
- 応力集中部分など重要部分をより細かな要素で自動分割などのユーザー設定のメッシュ制御機能
- 解析結果のカラーコンタープロット、複数断面プロット、アイソプロット、ベクトルプロット、X-Yグラフ表示機能
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