FAQ

 
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[Q-01] DADiSPは、何と読むのですか?
[A-01] DADiSPは、デイ・ディスプと読み、Date Analysis and Displayの略です。

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[Q-02] DADiSPとは、何ですか?
[A-02] DADiSPは、科学者や技術者のためにつくられたグラフィカルなデータの解析、視覚化ソフトウェアです。DADiSPは、グラフィック、数学、統計学、マトリックス分析、信号処理等の多くの機能を持っているため幅広い分野でお使いいただけます。このDADiSPの手軽さ、豊富な機能、対話式のユーザーフェイスを使えば、もう他のプログラム言語と悪戦苦闘する必要はありません。一度データをファイルに読み込んでしまえば、DADiSPがスプレッドシートの使い勝っての良さと柔軟性を生かし、データをグラフィカルに、かつ数字的に分析し、視覚化します。

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[Q-03] スプレッドシートとは、何ですか?
[A-03] ビジネスで使う典型的なスプレッドシートはデータセルの並びです。ひとつひとつのセルが数字や式を含みます。例えば、セルA1が1.0、セルB1が3.0、セルC1がA1+B1という式を含んでいるとします。C1はすぐ計算し、4.0という計算結果を表示します。もし、A1の値が1.0から2.0に変わると、C1は自動的に再計算し5.0を表示します。

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[Q-04] DADiSPは、スプレッドシートですか?
[A-04] DADiSPは、データシリーズ、行列テーブルまたはグフフのためのスプレッドシートといえます。DADiSPのワークシートは、複数のウィンドウから構成され、各ウィンドウが一つの数を含むのではなく、各ウィンドウはデータシリーズを含んでいます。例えば、ウィンドウW1がインポートされたデータシリーズを含み、ウィンドウW2がW1の積分をするという数式INTEG(W1)を含み、ウィンドウW3がW2のヒストグラムの計算をする数式HISTOGRAM(W2)を含むとします。すると、DADiSPは、W1のデータシリーズを積分し、その結果をW2に表示します。次にW2の新しいデータシリーズに対してヒストグラムを計算し、W3に結果を表示します。もしここで、ウィンドウW1のデータシリーズを変更すると、ウィンドウW2の積分値、ウィンドウW3のヒストグラムが自動的に再計算され新たな結果が表示されます。
DADiSPでは、複数のウィンドウからなる各作業領域をワークシートと呼びます。

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[Q-05] DADiSPのワークシートは、幾つのウィンドウを持つことができますか?
[A-05] DADiSPでは、1つのワークシートに100個までのウィンドウを持つことができます。また、ワークシートの数には制限はありません。ウィンドウは、スクロール、ズーム、拡大、縮小、カーソル等の種々の視覚的な操作ができるように工夫されています。

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[Q-06] データシリーズは、どのくらいの長さまで取り扱えますか?
[A-06] DADiSPは、バーチャルシリーズマネージメントというテクニックを使っているため、データシリーズの長さに制限はありません。もし、データシリーズがシステムメモリーに対して大きすぎると、DADiSPは、自動的にデータにページを付けてディスクへの書き込み読み出しを行います。もちろん、大きいデータは断続的にディスクにアクセスするようになるので時間がかかります。また、システムメモリーに入れるデータシリーズの大きさを任意に設定することもできます。その設定方法は、プルダウンメニューのツール-オプション-システム設定を順にクリックし、シリーズ設定タブを選択します。データポイント項目に希望の長さのデータサイズを設定してください。更に、バッファサイズの設定機能によりバッファサイズの設定もできます。

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[Q-07] DADiSPは、オブジェクト指向ですか?
[A-07] DADiSPは高速性、移植性を考慮してC/C++で書かれており、ほぼオブジェクト指向と言えます。DADiSPはオブジェクト、つまり、スカラー、シリーズ、サーフェス、そしてテーブルと共に動作します。DADiSPは入力に対応して正しいオブジェクトを返します。例えば、時系列、サーフェス、あるいはイメージを含むウィンドウがあるとします。もし、そのウィンドウの導関数が与えられたとすると、DADiSPは、時系列導関数、サーフェスの変化率、あるいはイメージの導関数等の正しい導関数を返します。
DADiSPのSPL機能とマクロは同様な動作をします。以下に例を示します。

two(a,b)
{
return(a*b)
}

これは、入力がスカラー、シリーズ、あるいはマトリックスでも正しいオブジェクトをかえします。

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[Q-08] DADiSPには、何種類の関数がありますか?
[A-08] DADiSPは、1000種類以上の分析・表示の関数を持っています。スカラー、シリーズの計算・演算、データの生成、フーリエ変換、周波数解析、相関、三角関数、統計計算、デジタルフィルタ、イメージ、2D、3D、4Dグラフィック、マトリックス計算等。さらに、複素数変換、工業単位の変換機能もサポートされています。

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[Q-09] 自分で関数を作ることはできますか?
[A-09] できます。DADiSPには、SPL(Series Processing Language)という言語があります。それは、既存のルーチンから全く新しい関数を作るマクロ定義機能と同様なものです。SPLは、C/C++ ライクの構文を使い、ステートメントの処理、コントロールフロー、変数の操作、そしてユーザー定義の関数に対応しています。

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[Q-10] DADiSPは、どの様な精度で計算を行いますか?
[A-10] すべての数値計算は、8バイトIEEE標準倍精度で計算されます。

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[Q-11] DADiSPは、数値テーブルを処理できますか?
[A-11] できます。DADiSPは、単一列、または複数列のデータ オブジェクトを処理します。DADiSPでテーブルの編集やテーブルを対象としたデータの修正操作を行えます。また、DADiSPは、データセットの解析処理を実行でき、テーブル データを見るための種々のグラフィカルなフォーマットも持っています。3Dイメージとして見ることのできるテーブル データの例としては、3Dサーフェス、コンター図、デンシティ、イメージプロットがあります。さらに、DADiSPは、統計データのテーブルの統計処理機能も持っています。

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[Q-12] DADiSPでマトリックス処理はできますか?
[A-12] DADiSPでは、一つ以上の列と一つ以上の行を持つ数値テーブルをテーブルまたはマトリックスと呼びます。DADiSPは、マトリックス乗算、マトリックスの逆数、固有値、固有値ベクター、SVD等の多くのマトリックス操作、解析機能を持っています。DADiSPのマトリックス操作で特に優れているのは、DADiSPのワークシート環境でマトリックス操作ができることです。それは、連続的なマトリックス操作の結果が、個々のワークシートのウィンドウで見ることができるということです。

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[Q-13] DADiSPは、どのくらい早さでFFTを処理できますか?
[A-13] 少し古いデータですが、コプロセッサ付233MHz Pentium PC、32MBのメモリーを搭載したPCで、
131,072点の複素数FFTを1.2秒以下で計算し表示できました。FFTは、倍精度、浮動小数点で計算されました。

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[Q-14] FFTを行うとき、DADiSPは“Mixed FFT Algorithm, Loop/N(for k)”というメッセージを表示します。これはどの様な意味ですか
[A-14] DADiSPは、ミックスラディックスFFTアルゴリズムを使っています。FFTの一つの目標は、DFTの係数を決定するための大量の乗算・加算演算を少なくすることです。ミックスラディックスFFTは、数々の計算を多くのステップあるいはループに分解します。それらは、入力データシリーズの長さに対する係数によって定まります。表示されたメッセージは、実行されるループの総数、N,を示します。各ループ、n (ここで、n<=N)に対して、FFTセグメントでは、k 点になります。
DADiSPの関数、FACTORSは、シリーズのエレメントが、入力のファクターである、つまり、FACTORS(length(W1))であるシリーズを返します。FACTORSシリーズの長さは、ループの合計の数、Nを与えます。FACTORSシリーズの中の個々のエレメントは、各ループ、nに対する点数、k を与えます。
以下に例を示します。

W1: grand(3055,.01)
W2: factors(length(W1);tableview
W3: fft(W1)

W2は、シリーズ5,13,47を含みます。W3が計算される時、下記のメッセージが出ます。

Mixed FFT Algorithm Loop 1/3 (for 47)
Mixed FFT Algorithm Loop 2/3 (for 13)
Mixed FFT Algorithm Loop 3/3 (for 5)

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[Q-15] DADiSPでデジタルフィルタ処理は、できますか?
[A-15] できます。データセットをフィルター処理するには、DADiSPのFILTER機能が使えます。それによって、デジタルフィルターで波形をコンボリュージョンし、FFTデータとフィルターを乗算したりします。DADiSPは、これら操作に対するツールを提供します。また、デジタルフィルターの設計機能は、DADiSP/Filterモジュールで提供されます。それによりFIRとIIRフィルターが設計できます。

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[Q-16] 時系列の圧力と温度のデータがあります。このとき、温度に対する圧力の導関数を求められますか?
[A-16] DERIV機能は、x軸に対するシリーズの導関数を返します。

deriv(Press)

これは、d(圧力)/d(時間)を返します。d(圧力)/d(温度)を得るためには、単純にXYプロットをつくり、そしてDERIV機能を使います。

deriv(XY(Temp,Press))

DADiSP/2002以前のバージョンでは、XYデータを、XYINTERP関数を使いインターバルシリーズに変える必要があります。

deriv(xyinterp(xy(Temp, Press)))

これにより、温度に対する圧力の導関数が返されます。

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[Q-17] DADiSPは、X-Yプロットを描くことができますか?
[A-17] DADiSPはX-Yプロットを描くことができます。DADiSPは、通常いわゆるインターバルデータと呼ばれる、単一レートでサンプルされたデータを使います。X-Yグラフは、X-Yデータ プルダウンまたはX-Y機能を使い、一つのウィンドウ データから他のウィンドウに対してプロットすることができます。
さらに、解析処理をX-Yフォーマット データ上で行うことや、X-Yデータをインターバル データに変換することもできます。

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[Q-18] DADiSPは、上記の他にどの様なプロットやイメージを表示できますか?
[A-18] できます。一つのDADiSPウィンドウで、カーブやデータ トレースはいくつでも表示できます。複数のカーブは、線の種類、記号、または色によって区別されます。異なった複数軸に対し各カーブのグループを関係付けることにより、軸のスケールを共用したり、複数スケールを表示したりして、データをプロットすることができます。

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[Q-19] 一つのウィンドウで複数のカーブを表示できますか?
[A-19] できます。一つのDADiSPウィンドウで、カーブやデータ トレースはいくつでも表示できます。複数のカーブは、線の種類、記号、または色によって区別されます。異なった複数軸に対し各カーブのグループを関係付けることにより、軸のスケールを共用したり、複数スケールを表示したりして、データをプロットすることができます。

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[Q-20] なぜカーソルが時々、ウィンドウのシリーズ間を移動するのですか?
[A-20] DADiSPは、デフォルトでカーソルの最後の位置を記憶しています。カーソルの位置の記憶をONにして、カーソルを移動させ一つのシリーズ上でマークすると、DADiSPはカーソルの位置を記憶し、コールCURPOSでその位置を返します。カーソルディスプレイをOFFにすると、ウィンドウのデータをスクロールまたはデータの一部分をズームするような場合、つまり最後のカーソルの位置が現在見ているエリアに無い場合は、次にカーソルをONにすると、ビューウィンドウを最後にカーソルのあった位置に移動させます。
カーソルメモリー機能をOFFにするには、View-Cursor-Settingsプルダウンメニューを使い、“Cursor Returns to Last Position”のチェックをはずします。あるいは、その替わりに、SETCONF機能を使ってコンフィグレーションパラメータ、CURSOR1_MEMORYとCURSOR2_MEMORYを0に設定することでも可能です。例えば、SENTCONF(“CURSOR1/MEMORY”,”0”)のようにします。これで、カーソルがONになっていても最後にカーソルがあった場所とは関係なく、現在のビューウィンドウにカーソルが現れるようになります。ただし、コールCURPOSは、常に最後にカーソルがあった場所を返してきます。

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[Q-21] DADiSPは、どのようなプロッタやプリンターが使えますか?
[A-21] DADiSPは、Microsoft Windowsで使用可能なプリンターをサポートしています。プリンタードライバーは、Windowsにインストールされているものを使用します。全画面または一つのウィンドウでも印刷できます。
DADiSPは、HPGLとポストスクリプト(Encapsulated Postscript)出力フォーマットをサポートしています。DADiSPのプロッタ ドライバーは、HPGLとポストスクリプト ファイルを出力できるので、高品質のプレゼンテーション用出力やDTPソフトへのプロットデータのエキスポートも可能です。さらに、DADiSPは、メタファイル(Enhanced Metafile)やビットマップ(Device Independent Bitmaps)もサポートしています。

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[Q-22] 既に作成されたログラムをどのようにして組み込むことができますか?
[A-22] DADiSPのパイプラインは、外部プログラムをDADiSPのワークシートから実行させます。例えば、MYPROGというプログラムを起動させるには、RUN(“MYPROG”)と入力するだけです。多重回帰分析を行う自作のルーチンがあるとします。DADiSPは、パイプラインによってDADiSPウインドウからテンポラリーファイルにデータを書き込み、そのファイルを処理するためにその自作のルーチンを呼び出し、そして結果をウインドウに戻します。この一連の操作は、カスタムSPL機能かユーザー定義メニューで自動的に行われます。つまりREGRESSと入力するか、DADiSPメニューから自作ルーチンを選択することにより、DADiSPが自作プログラムを実行します。
パイプラインプログラムは、様々な言語で書くことができます。

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[Q-23] DADiSPを自動ないしバッチモードで実行することができますか?
[A-23] DADiSPは、基本的にメニュードリブン、対話式のソフトですが、処理を自動化できるコマンドファイル機能を提供しています。コマンドファイルは、繰り返しのある解析ステップの自動化に便利です。スキルのある方は、コマンドファイルを使って特定のアプリケーションを実行させることができます。DADiSPコマンドファイルを使えば、一つのコマンドかメニューの選択により複数の関係する解析機能とグラフィック機能を組み合わせて実行することができます。コマンドファイルとSPL機能の組み合わせでより複雑なプログラムを作製できます。カスタム ユーザー インターフェイスは、ユーザー定義のポップアップメニュー機能によってサポートされています。

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[Q-24] ActiveXまたは、DDEは使えますか?
[A-24] 使えます。ActiveXは、異なったプログラム間でのコードとデータを共有するためのバイナリ標準です。実際のプロトコルは、COM (Component Object Model)によって規定されています。COMは、OLE (Object Linking and Embedding)として誕生してから数回のアップグレードを経てきました。COMの一番大きな特徴は、オートメーションです。このオートメーションによって、サーバ機能がクライアントの中に組み込まれたかのようにクライアントプログラムによってサーバプログラムを操作することができます。例えば、DADiSPは、完全にMicrosoft Word をコントロールし、DADiSPのワークシートをドキュメントの中に入れて、DADiSPからの結果を全てプリントできます。同様に、Visual Basicのプログラムは、ユーザーにDADiSPを使っていることを意識させずに、DADiSPにデータを渡し処理することができます。DADiSPは、オートメーションをサポートしているどの言語に対しても、パワフルなデータ解析ライブラリーとして使えます。下記にDADiSPをコントロールするVisual Basicのプログラムの例を示します。

Sub DSPTest()
Dim DADiSP As Object
Dim VBData(1000) As Double
''' Create VB Data Array
For i = 0 To 999
VBData(i) = Rnd()
Next i
''' Connect to DADiSP
Set DADiSP = CreateObject("DADiSP.Application")
''' Create a 2 Window Worksheet (unconditional)
p = DADiSP.Execute("NewWorksheet(2, 0)")
''' Put Array to DADiSP
p = DADiSP.PutData("W1", VBData)
''' Label W1
p = DADiSP.Execute("Label('Data from Visual Basic')")
''' Moveto W2
p = DADiSP.Execute("Moveto(W2)")
''' Calculate Power Spectrum
p = DADiSP.Execute("PSD(Hamming(W1))")
''' Add Y Log and Grids
p = DADiSP.Execute("SetyLog(1);GridSol;GridHV")
''' Show DADiSP
DADiSP.Visible = 1
''' Get PSD from DADiSP
newdata = DADiSP.GetData("W2")
End Sub下記にDADiSPワークシートをWordにコピーするSPLルーチンを示します。
/* demonstrates ActiveX calls from DADiSP to MS Word */

local word, doc;
// new 2 Window worksheet
if (newworksheet(2) == 0) return;
/*
** generate noisy sine in W1, set units to Volts and
** add a nice label
*/
gnorm(1000,.01) * 0.1 + gsin(1000,.01);Setvunits("V");
label("Noisy Sinewave";
// moveto W2 and calculate the PSD and set log scales
moveto(w2);setxlog(1);setylog(1);
psd(w1);
// copy worksheet into clipboard
copyworksheet();
// start Word
word = CreateObject("Word.Application");
// get "Document" object
doc = word.Documents;
// Add a new Document and get range object
range = doc.Add().Range();
/* paste worksheet as Enhanced Metafile */
word.Selection.PasteSpecial(0, 0, 0, 0, 9);
// let's see it!
word.Visible = 1;
}

DADISPは、ユーザー定義のダイアログボックスに、業者の特別なデータ収集インターフェースのようなActiveXコントロールを含めることもできます。これらのコントロールによって、アプリケーション特有のワークシートを簡単に作ることができます。
DDEは、複数のアプリケーション間でデータを交換するのに有効な方法です。DADiSPは、DDEクライアントとしてもDDEサーバとしても作動します。コマンドの実行と同じようにデータをマニュアル、あるいは自動で送ったり、戻したりするのにDDEが使えます。

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[Q-25] カスタムツールバーで各セッションをどのようにスタートさせることができますか?
[A-25] dadisp.splというSPLファイルをメインのDSPディレクトリに作ってください。このSPLファイル内にsplmainという関数をつくります。DADiSPのスタートアップ時にsplmain にあるすべてのコマンドが実行されます。Splmainには、TOOLBAR機能へのコールを含めます。例えば、メインツールバーにランダムなノイズを100ポイント発生させるボタンを作るには、下記のようなsplmain関数を作ります。

splmain()
{
toolbar(1,8,4,red,"Rnd","grand(100,.01)");
}

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[Q-26] SPLの特長は何ですか?
[A-26] DADiSPの大きな特長の一つは、SPL(Series Processing Language)という言語を持っていることです。SPLは、DADiSPワークシート環境でデータ処理・操作をカスタマイズできるようにするために特別に設計された言語です。SPLルーチンは、DADiSPに組み込まれた関数、ユーザー定義の関数、あるいは別に作ったSPLルーチン等を組み合わせて作成されるユーザー定義の機能を容易に実現します。この言語は、C言語に近く、Cライクのステートメント処理、コントロールフロー、可変操作、そしてユーザー定義機能となっています。
経験をつんだプログラマー、特にC/C++言語よく知っている方は、SPLの習得に問題は有りません。初心者の方は、オンラインヘルプメニューのDADiSP Worksheet Developer’s Guide にある例題を使って簡単に習得できます。SPL機能をプログラミングするのにASCIIテキストエディターか、DADiSPのSPLエディット環境が使えます。エディット環境は、ツール プルダウンメニューからSPL/New SPL Fileを選択することで使えます。

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[Q-27] スタートアップの時に、どの様にSPLを使ったルーチンとDADiSPマクロをロードしますか?
[A-27] DADiSPは、スタートアップ時にdadisp.spl とdadisp.macファイルを読み込みます。これらのファイルを一つないし両方作成します。定義した機能をdadisp.splに、マクロ定義をdadisp.macにカット アンド ペーストします。あるいは、定義した機能とマクロのロケーションに関するファイル名を含む#INCLUDE関数を使います。例えば、myfuncs.splというSPLで定義した機能があるとしますと、次のラインをdadisp.spl ファイルに書きます。

#include "myfuncs.spl"

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[Q-28] どの様にしてコマンドファイルからプルダウンメニューを起動しますか?
[A-28] コマンドファイルキーワードの@PULLDOWNを使ってください。例えば、@PULLDOWN F O Sは、プルダウンメニューからFile、 Open、 Seriesを選択します。

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[Q-29] 外部データをどの様にDADiSPに取り込みますか?
[A-29] DADiSPは、非常に柔軟なインポート機能を提供しています。ASCII、Lotus PRN、バイナリ シングルないし多チャンネル データファイルがDADiSPのデータセットとしのデータベースにインポートできます。バイナリ 8ビットバイト、2バイト整数、4バイトIEEE浮動小数点、8バイトIEEE倍精度浮動小数点フォーマットがサポートされています。
また、DADiSPは、サンプリング レート、工業単位、コメント等のパラメータを指定するめのデータを含むテキストヘッダーを作ることができます。分析結果から作られたファイルを保存し、サポートされているフォーマットのいずれかで外部データファイルにエキスポートすることができます。このインポート、エキスポート機能によって、DADiSPの強力な解析環境は、データ収集システム、プロセス制御システム、回路設計、CAD等と結合されます。
さらに、DADiSPは、スタンドアロン インポート ユーティリティであるDADiMPを提供しています。このユーティリティによって、データを自動的にDADiSPデータベースにインポートし、またデータを直接ワークシートにカット アンド ペーストすることができます。Active X とDDE(Dynamic Date Exchange)も使うことができます。

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[Q-30] DADiSPは、データ収集システムからデータを取り込めますか?
[A-30] はい。多くの主要なA/Dコンバータメーカーは、データを直接DADiSPに高速かつ簡単にインポートするためのDADiSPインポートファイルを既にサポートしています。リアルタイムのデータ収集も、計測機器メーカーがCOMとActiveXをサポートしていれば、可能です。

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[Q-31] どの様にして複数のファイルをバッチ処理にてインポートできますか?
[A-31] バッチ処理でデータをインポートする方法はいくつもあります。二つの方法を以下に示します。
1.DADiSPを起動せずに複数のファイルをインポートするには、オプション モジュールのDADiMPが使えます。インポートするデータとヘッダーをコマンドライン変数で指定するDADiMPへ連続コールするためのバッチファイルを作ります。バッチファイルを起動させるとデータは指定されたラボブックにインポートされます。

2.バッチ処理で複数のファイルをDADiSPにインポートするには、IMPORTFILE機能を使ったSPLルーチンを作ります。ヘッダーとデータファイルは、変数として指定されます。
例1: MyImport()

{
importfile("data1.dat","header1.hed");
importfile("data2.dat","header2.hed");
}

例2: /*

* IMPDIR(dirx)
* dirx - The directory that contains the data in
* quotes, e.g., impdir("c:¥data")
*
* IMPDIR imports all the data files found in the
* specified directory. This function assumes that
* the header information is contained within the
* file itself. If the file does not contain a
* header it will not be imported. IMPDIR uses the
* RUN command to produce a temporary file (
* Data.fil) that contains the name of each data
* file in the specified directory. The while
* loop tests for the end of the file and is used
* read the data filenames, and import the current
* data file.
*/
impdir(dirx)
{
eval(strcat("Run('dir ",dirx,"¥*.* /o/b > ",
dirx,"¥data.fil',-1)"));
fcloseall();
fopen(strcat(dirx,"¥data.fil"),'r+');
fseek(strcat(dirx,"¥data.fil"),0,2);
endbyt = ftell(strcat(dirx,"¥data.fil"));
fclose(strcat(dirx,"¥data.fil"));
fopen(strcat(dirx,"¥data.fil"),"r");
bytnow = ftell(strcat(dirx,"¥data.fil"));
while (bytnow < endbyt) {
filenm = strget(1,fgets(strcat(dirx,"¥data.fil")),
strchar(10));
bytnow = ftell(strcat(dirx,"¥data.fil"));
eval(strcat("importfile('",dirx,"¥",filenm,"')"));
}
fcloseall();
eval(strcat("Run('del ",dirx,"¥data.fil',-1)"));
return();
}

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[Q-32] DADiSPは、実験機器と直接接続できますか?
[A-32] はい。DADiSP/GPIBLabは、多数のIEEE-488実験機器の制御、データの転送をすることのできるオプション モジュールです。DADiSPワークシートにシンプルで強力なHPライクなIEEE-488コマンドを追加します。また、GPIBLabは、主要なGPIBボードメーカーのIEEE-488ボードと互換性が有ります。

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[Q-33] DADiSPのPCでの動作環境は、どのようなものですか?
[A-33] Microsoft Windows2000/XP、256MB以上のメモリーで動作します。
しかし、DADiSPをより効果的にご使用頂くためには、可能な限り高速なプロセッサーと大容量メモリーを持つPCを使用されることを推奨します。なお、DADiSPソフトウェアーの提供メディアは、CD-ROMです。

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[Q-34] 初期導入時の技術サポートは、どのようになっていますか?
[A-34] 購入日から3ヶ月間無料で電話、またはE-mailにて技術サポートを受けることができます。ただし、ユーザー登録が必要です。ユーザー登録は、DADiSPソフトウェアーパッケージに同封のはがきに必要事項を記入し、弊社宛にご返送頂きますと登録されます。

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