アドバンスドDSPモジュール

アドバンスドDSPモジュール

DADiSP/AdvDSPは、メニュー形式の高度な信号処理モジュールで、古典的PSD推定、パラメトリックPSD推定、線形予測、ズームFFT、チャープZ(Chirp Z)変換、ディジタル補間、及びケプストラム(cepstrum)解析が含まれています。それぞれの処理は、使い勝手の良いダイアログ・ボックスを使うか、あるいはシンプルなコマンドライン関数を使用することによって実行されます。オンライン・ヘルプ機能と例題も用意されています。

古典的PSD推定

古典的パワー・スペクトル推定には、標準FFTベースのPSD、相関によるPSD、及び平均ピリオグラムによるウェルチの方法のPSDが含まれています。セグメント長及びオーバーラップ・サイズは、指定することができます。さらに、コヒーレンス関数推定、クロス・パワースペクトル推定、及び伝達関数推定が含まれています。

パラメトリックPSD推定

パラメトリックPSD推定 パラメトリックPSD推定は、ARパラメトリックPSD推定、MAパラメトリックPSD推定、ARMAパラメトリックPSD推定が含まれています。モデル係数は、測定されたデータから計算されます。また、係数は時間領域の線形予測結果を与えるのと同様にPSDを推定するために使用することができます。

ディジタル補間

任意の波形の有効なサンプリング・レートは、様々なディジタル補間アルゴリズムを使って変更することができます。従来のSinx/x バンドリミテッド補間は、非整数のマルチ・ゼロ・インサーション・ルーチンと同様に提供されます。古典的線形補間関数及び3次元スプライン補間関数も含まれています。

アドバンスドFFT解析

アドバンスドFFT解析AdvDSPは、N点のFFTを計算することができます。シリーズ長が、指定されたFFTサイズ以下であると、シリーズは、自動的に0を詰め込まれます。FFTサイズがシリーズ長より短い場合、シリーズは、時間的に適当に短くされたFFTになります。ズームFFTは、選択された周波数範囲に対してFFTを計算します。また、チャープZ変換は、一般化されたZ面に対するFFTを計算します。

ケプストラム解析

実数ケプストラム及び複素ケプストラム計算が利用できます。ケプストラム解析は、音声及びオーディオ アプリケーションのエコー識別と消去処理等を単純化します。

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